忍者ブログ

ミリタリーな戯言と独り言

軍事系戯言の坩堝
RECENT ENTRY RECENT COMMENT
[03/05 チョッパー]
[03/02 ichi]
[03/01 チョッパー]
[03/01 ichi]
[03/01 チョッパー]

2025/06/20
20:39
[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2006/12/18
00:10
対戦車戦闘とは何ぞや?~中編~

「あの約二ヶ月前の記事が前編だったんのか?」などというツッコミは置いといて対戦車戦闘の話第二弾『対戦車戦闘とは何ぞや?~中編~』はじまりはじまり~

まず戦車VS戦車の場合の話をしよう。戦車の強さは普通「砲の威力」「速度」「装甲」の攻走守(信頼性とか使いやすさとかカタログデータにない部分もあるけど)で表されるんだけど映画みたいに真正面からバカスカ撃ち合うなんてことはなくて大抵は物陰とか丘を利用した稜線射撃とかダッグインとかでこそこそ撃ち合うものなのだ。たぶん多くの人は『稜線射撃?ダッグイン?』となると思うので説明すると稜線射撃は丘を盾にしながら砲塔だけを出して攻撃する戦法で被弾面積を減らしつつ見つかりにくくも出来るのだが基本的に戦車は車高が低いから(砲尾が天井につかえて)俯角、つまり主砲を下に向けるのが苦手だし旋回させると上を向いちゃうから意外と難しかったりする。あと世界で(多分)一番稜線射撃が得意な戦車は自A隊の74式戦車、油気圧式で前後左右に姿勢制御(90式はもともと起伏の少ない北海道の運用が前提だから前後だけにされた)できてどんな地形でも対応可能な待ち伏せ攻撃の専門家・・・・とは言ってみたけど実際は砲弾の発達で防御が低すぎて待ち伏せ以外では使えないともいえる。それでダッグインは戦車の車体が入るぐらいの溝(壕)を掘って砲塔だけ出す方法で効果は稜線射撃と同じだけど精度はこっちが上じゃないかな?硫黄島だと戦車が送られたけど地形が酷すぎて使えないからバラして砲塔だけ使ったりダッグインで使ったりしたんだとさ

後編へつづく

PR

2006/11/30
17:44
××い悪魔の話

燃え上がれ~

燃え上がれ~

燃え上がれ~

・・・・・・・・・・

残念ながらガンダムではありません

世の中にある××い悪魔の話をしよ~という話

黒い悪魔

言わずもがなな気もするけどこれは世界最高の撃墜王エーリッヒ・ハルトマンの通り名、飛行機誕生から現代まで恐らく更新されることはないと思われる352機を撃墜し、なおかつ僚機を失わなかったスーパーエースでこの人についてはググればいくらでも出てくると思うからここではその辺の話はしないでおこう。

黒い悪魔の由来は搭乗機のBf109の機首に黒いチューリップ柄で塗っていたからで戦後の西ドイツ空軍でも黒いチューリップ柄のF-86に乗ってたって言うからやっぱすごい人だったんだな。ちなみに童顔だったのと若かった(終戦当時22歳)からブービーのあだ名で呼ばれていけどたぶこれがエースコンバット5の主人公のあだ名の由来じゃないか

赤い悪魔

こっちは赤いフォッカーに乗っていたことで有名で第一次大戦最高の撃墜王リヒトホーフェンのもう一つの通り名でガンダムのシャアの元ネタの人(ちなみに自分はガンダムぜんぜん知らない)、赤い機体といえばレッドバロンとシャアだけど実は第二次大戦中にMe163で初出撃するシュペーテ少佐のために戦果祈願で(たぶんレッドバロンにあやかったんだろう)整備員が機体を真っ赤に塗った話があるけどさすがに本人は唖然としたとか

赤い悪魔その2

もうひとつの赤い悪魔はイタリア軍の手榴弾で手榴弾自体が赤のエナメルで塗られてたのと地面なんかに叩きつけてから投げるのだがこれが不発だらけで「なんだ不発か」と思った瞬間に敵味方関係なく爆発したりするもんだから赤い悪魔と呼ばれたそうで、以降イタリア軍はドイツ製手榴弾を使うことに・・・・

ちなみに「青い悪魔」はウルトラマンに出てきたれレッドキングの着ぐるみを改造したアボラスのあだ名でこの後アボラスはまた改造されて2代目レッドキングになったとか・・・・・・

2006/11/28
23:14
重箱の隅をめくる話in手榴弾ってなに?

今回はパンプキンシザーズにちらっと出てきた手榴弾をマントルが出てくるまで掘り下げようって話

1b7b01a9.jpg手榴弾(しゅりゅうだんでもてりゅうだんでも可)は呼んで字のごとく手で投げる榴弾で主ドイツ軍の使った柄付き手榴弾“ポテトマッシャー”や米軍のMk2“パイナップル”は破片で殺傷する破片手榴弾で白燐を使った米軍の焼夷手榴弾WP“ウィリーピート”などがあって、パイナップルはそのニックネームの由来になった破片を飛び散らせやすくするための溝があったのだが実は後にこの溝はあまり効果が無いことが分かって普通のボール型手榴弾にしてこっちのニックネームはアップル、なぜ米軍の手榴弾は果物に例えるのだろう?

ドイツ軍の柄付き手榴弾、イモ潰しの道具っぽいからポテトマッシャー(ドイツだから、でも可なんだろうか?)は投擲しやすいように木製の柄が付けられた手榴弾だけど弾頭を大きくしたり作りやすくするために弾頭に発火装置を取り付けたのとかもあったけどなんでこんなことしたかと言うと今までの柄付き手榴弾は持ち手の尻部分のキャップを外してマッチと同じ原理の発火装置に点火するのだがそのためには柄の中をくりぬくという素人目でも一手間余計な工程があったからで深読みするとパンプキンシザーズの帝国ではこっちの生産性の悪い方を使ってたと言うことに・・・・。ちなみにこの柄付き手榴弾、ベルトに挟んだりして携帯するのだがやっぱり運びにくかったみたいでコレとは別に普通の卵型手榴弾も使っていたいたというからこんな話を聞くたびになんでドイツ軍が戦争に負けたのかわかってくる気がする

あと、日本での手榴弾使用の最古の記録は13世紀に蒙古軍が使用した「てつはう」でこれは青銅製の容器に火薬を詰めたので見た目はまんまボンバーマンの爆弾といった感じ

2006/11/19
02:24
重箱の隅をめくる話in半自動小銃の話

今回の重箱の隅をめくる話はPumpkin Scissorsに出てきた半自動小銃、なぜ半自動かというと自A隊の64式小銃なんかとごっちゃになるとややこしいから

928d61d9.jpgこれは世界でもっとも成功した半自動小銃として有名なM1ガランド(ガーランド)で正式名称はU.S.ライフル キャリバー.30 M1と実に長ったらしい。「世界でもっとも成功した」とは言ったものの他国が半自動小銃開発にあまりやる気じゃなかったから自動的にせり上がった感もあるような気がするがジャムも少なく発射速度は当然速いので使い勝手は良くて兵士からも気に入られていたがやっぱりガランドを語る上では欠かせないがクリップ弾足を引っ張っている。簡単に言うとガランドは今までのボルトアクション式ライフルのように8発まとまったクリップ弾を装填するのだか今までボルトアクション式ライフルと違い途中に上から押し込んで装填できないから全弾撃ち尽くさないと再装填できないということだ。手持ちの弾がなくなったから同じ弾を使ってるBARからもらうと言うことが出来ない、つまり規格が同じでも互換性がないというなんじゃそりゃ的な話になる。さっき“できない”と断言したばかりで申し訳ないが実はできないわけでもない、複雑怪奇なポーズでオペレーティング・ハンドルをホールド・オープンして1発ずつ押し込めば入るのだがべらぼうに力がいる上に少しでも気を緩めると指を挟むから実戦だとできなかったんじゃないかな・・・。あとアメリカ人でさえこの有様なのにガランドを渡された自衛隊員じゃ指が短いから余計無理な気がする。

こんな具合でU.S.ライフル キャリバー.30 M1(なぜここで正式名称!?)の説明を長々としてしまったわけなのだがなんで諸外国で半自動小銃が流行らなかったかと言うと・・・これは私見なのだがメリットよりデメリットのほうが多かったからじゃないかな?ざっと上げるとデメリット:命中精度の低下、重量の増加、機構の複雑化&それに伴なう不具合、重量の増加・・・メリット:発射速度の増加・・・以上じゃないかな?つまり発射速度には目をつむっていままでのボルトアクションライフルを使うかあえて冒険してオートマチックライフルにするかと言うことで結果はごらんの通り、エンフィールド、Kar98k、九九&三八式、モシンナガンといった具合に米国以外は連合枢軸共にボルトアクションが主力だった。あっ、カルカノもいた

060b4def.jpgでも別に開発してなったわけでもなくて発射速度が遅くて点を攻撃するボルトアクションよりも面を攻められるオートマティックの方が有利なのはガ島なんかで証明されていてドイツのGew43(左)、ソ連のトカレフM1940とシモノフ半自動小銃、日本の四式自動小銃なんかが作られてる。Gew43は前に採用されてたGew41を改修した型でヒトラーガランドとも言われてた。ちなみに狙撃銃型もあるぞ。トカレフM1940とシモノフ半自動小銃は共に失敗作とされたが故障しやすくて危険なシモノフはともかくトカレフは機構などでドイツ側に半自動小銃の役に立ってた。四式自動小銃は鹵獲したガランドを元に製作したもので完成品はガランドの欠点だったクリップ式給弾じゃなくてマガジン式にした(日本軍もなかなかやるではないか)からどちらかというとM14に近かった。本土決戦用に温存された、いや諸島防衛戦で使われた、五式が存在したなど時期が時期だけに情報が錯綜しまくってる謎の銃でもあった。

2006/11/10
23:59
重箱の隅をめくる話

前回、前々回と書けなかった(書かなかった)重箱の隅をめくる話、今回はブララク中心で

レヴィがバーベキュー大好きオジサン(以下BQオジサン)を爆殺した時BQオジサンの腹を撃って貫通した弾が背中の燃料タンクに当たって爆死したのだが実はコレは結構考えにくいことだったりする。

なぜかと言うと弾丸は貫通性が高ければ高いほど相手に与えるダメージが下がるからだ。一般的にはそのほうが威力は高そうだが弾頭が変形すると変形した弾頭は体内の臓器等を傷つけ、ヘタすりゃ鉛中毒に陥る場合もある。ダムダム弾、ハローポイント、ソフトポイントなどの着弾時に弾頭が変形するものに比べ変形しない軍事用のフルメタルジャケット弾のほうが殺傷能力が低いのはこのためで、ゆえに同じ大きさでも初速の遅い方が殺傷能力も高くなる。つまり殺しの専門家のレヴィがこのような貫通性の高い弾を使うのは考えにくいと言う話である。

火炎放射器の話

火炎放射器は読んで字のごとく火を吹き付ける兵器で中世のローマ帝国では「ギリシアの火」と言われる火炎放射器のような兵器があったらしいが帝国崩壊に伴ない詳細不明で、現代使われるタイプのものは1901年にドイツで開発された。第一次大戦、第二次大戦共にトーチカや塹壕の攻略に使われたが射程が短く使いにくい上に被弾等に非常に弱い使いにくい兵器であるが硫黄島や沖縄戦では日本軍のトーチカを潰すために頻繁に用いられた。