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ミリタリーな戯言と独り言

軍事系戯言の坩堝
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2006/11/19
02:24
重箱の隅をめくる話in半自動小銃の話

今回の重箱の隅をめくる話はPumpkin Scissorsに出てきた半自動小銃、なぜ半自動かというと自A隊の64式小銃なんかとごっちゃになるとややこしいから

928d61d9.jpgこれは世界でもっとも成功した半自動小銃として有名なM1ガランド(ガーランド)で正式名称はU.S.ライフル キャリバー.30 M1と実に長ったらしい。「世界でもっとも成功した」とは言ったものの他国が半自動小銃開発にあまりやる気じゃなかったから自動的にせり上がった感もあるような気がするがジャムも少なく発射速度は当然速いので使い勝手は良くて兵士からも気に入られていたがやっぱりガランドを語る上では欠かせないがクリップ弾足を引っ張っている。簡単に言うとガランドは今までのボルトアクション式ライフルのように8発まとまったクリップ弾を装填するのだか今までボルトアクション式ライフルと違い途中に上から押し込んで装填できないから全弾撃ち尽くさないと再装填できないということだ。手持ちの弾がなくなったから同じ弾を使ってるBARからもらうと言うことが出来ない、つまり規格が同じでも互換性がないというなんじゃそりゃ的な話になる。さっき“できない”と断言したばかりで申し訳ないが実はできないわけでもない、複雑怪奇なポーズでオペレーティング・ハンドルをホールド・オープンして1発ずつ押し込めば入るのだがべらぼうに力がいる上に少しでも気を緩めると指を挟むから実戦だとできなかったんじゃないかな・・・。あとアメリカ人でさえこの有様なのにガランドを渡された自衛隊員じゃ指が短いから余計無理な気がする。

こんな具合でU.S.ライフル キャリバー.30 M1(なぜここで正式名称!?)の説明を長々としてしまったわけなのだがなんで諸外国で半自動小銃が流行らなかったかと言うと・・・これは私見なのだがメリットよりデメリットのほうが多かったからじゃないかな?ざっと上げるとデメリット:命中精度の低下、重量の増加、機構の複雑化&それに伴なう不具合、重量の増加・・・メリット:発射速度の増加・・・以上じゃないかな?つまり発射速度には目をつむっていままでのボルトアクションライフルを使うかあえて冒険してオートマチックライフルにするかと言うことで結果はごらんの通り、エンフィールド、Kar98k、九九&三八式、モシンナガンといった具合に米国以外は連合枢軸共にボルトアクションが主力だった。あっ、カルカノもいた

060b4def.jpgでも別に開発してなったわけでもなくて発射速度が遅くて点を攻撃するボルトアクションよりも面を攻められるオートマティックの方が有利なのはガ島なんかで証明されていてドイツのGew43(左)、ソ連のトカレフM1940とシモノフ半自動小銃、日本の四式自動小銃なんかが作られてる。Gew43は前に採用されてたGew41を改修した型でヒトラーガランドとも言われてた。ちなみに狙撃銃型もあるぞ。トカレフM1940とシモノフ半自動小銃は共に失敗作とされたが故障しやすくて危険なシモノフはともかくトカレフは機構などでドイツ側に半自動小銃の役に立ってた。四式自動小銃は鹵獲したガランドを元に製作したもので完成品はガランドの欠点だったクリップ式給弾じゃなくてマガジン式にした(日本軍もなかなかやるではないか)からどちらかというとM14に近かった。本土決戦用に温存された、いや諸島防衛戦で使われた、五式が存在したなど時期が時期だけに情報が錯綜しまくってる謎の銃でもあった。

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