2024/04/27 12:37 |
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2006/11/12 02:00 |
試作機の魔窟№.001 |
良かれと思ってやったことが裏目に出た
F4Uコルセアといえば12.7ミリ×6の重武装と高速性と日本軍の重爆に匹敵する兵器搭載量を持った高性能艦戦として有名だがその試作機XF4Uは米海軍初の2000馬力級発動機を搭載し、陸上機に劣らない性能を持つ艦上戦闘機というコンセプトで開発され、機体は完成した当時の艦上戦闘機はおろか陸上機すら上回るの性能を発揮したけれどもこういう高性能を狙った機体にありがちな欠陥が続出してエルロンに到っては米海軍のテスト中に細かい改修が96回もされていた。また、この頃は欧州で激しい空の戦いが繰り広げられている時でそれもあって実戦向けの改修として機首の機銃の廃止とか量産と整備性向上のためにフラップが改良されたが被弾の可能性の高かった翼内燃料タンクを胴体に移すという作業が行なわれたんだがこれがこの機体の運命も変えた要因の一つになってしまった。胴体直径と重心の関係からどうしても機首に移さなくちゃいけなくなったからコクピットを81㎝後方にずらした結果ただでさえ悪かった前方視界が極限まで悪化してしまいその他の欠陥も相まって空母から降ろされてしまったのは有名な話だ。ちなみにXF4U-1では主翼内に対爆撃機用小型爆弾40発を搭載できたがやっぱり実用性に問題ありとのことで早々と廃止されたがなぜ艦載機に対爆撃機用爆弾を搭載できるようにしたのかという点には触れないでおこう
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