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ミリタリーな戯言と独り言

軍事系戯言の坩堝
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2006/11/04
23:22
残ってたんだ・・・

まず下の画像を見て欲しい

239f4050.jpg奥は局地戦闘機天雷なのだが問題は手前の艦上攻撃機天山、詳しい人なら集合排気管なので一一型と言うかもしれないが実は違う、これは天山の原型機の十四試艦上攻撃機である。カウリング上部の空気取り入れ口が量産型に比べて平べったく一体化した形状になっている。

はっきり言って十四試艦上攻撃機の写真は見たことが無い、私見ではあるが案外貴重なのかもしれない、あと後方の天雷の様子から終戦後に中島の小泉工場で撮影されたもの、つまり正式採用後も試作機は開発した工場なり会社なりで保管されていたのだろう

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2006/10/25
17:09
機関銃の意外な話

4992ca33.jpg零戦は日本軍機としては始めて20ミリ機銃を搭載した実用戦闘機であるが(実験目的で九六式艦戦に装備したこともあるが反動が強すぎて照準できなかった)これは海軍の「将来は防弾装備の充実化で7.7ミリでは通用しない」という研究によるものでこれはノモンハン事件後期に陸軍がI-15/16が防弾装備を整えたところ97式戦はエンジンなどを狙うか50メートルの近距離でなければ撃墜できないという事例でも証明されていた。しかしながら日本の最終的な結論としては「20ミリ機関銃には防弾装置が通用しない」という結論に至り、そのため米軍は零戦を鹵獲しても従来のブローニングM2で十分であるとされてF4Fの簡易型のFM-2では重量を減らすために機銃は6丁から4丁に減らされている。

ブローニングM2は日本では万能機銃のように言われているが実際は口径に対して重量が重く不調も多かったらしく、徹甲弾が無かったため威力も低かったため片翼に3~4丁装備して数で威力を補う形で運用していた。日本軍機には問題なく、欧州でも運用されていたので特にこの点は問題なかったようなのだが少し飛行機に詳しい人ならピンとくるかもしれないがそれならなぜ今の戦闘機は全て20ミリなのだろうか?

大戦も末期になって日本の特攻機が増えると米海軍はレーダー網を駆使して防衛線を張り巡らしたのだが実はこのと銀河や疾風のようにある程度防弾装備をもった機体では威力不足のせいで撃墜できず防衛ラインを突破されることが増えてしまった。そのため米軍は一発でも当たれば敵機を撃墜できる大口径機関砲が必要になったと言う事である。ちなみに同じような考えはドイツにもあってBf109はスピナー内に30ミリ機関砲を装備していて、一瞬の会敵でも敵機を撃墜できるように武装はなるべく命中精度の高い機首に集められていた。

ちなみにそれならばなぜ陸軍の隼は12.7ミリ機銃(ホ一〇三)で最後まで米英軍機と戦えたのかと言うとホ一〇三は一見ブローニングM2のデットコピーのように思えるがM2が装備していない徹甲弾を装備していたからである。徹甲弾は2種類あって信管が無く命中の衝撃で炸裂、発火するマ一〇二と瞬発信管のマ一〇三があり、実際に重爆撃機B-24をたった一発の命中弾で撃墜した例もあり後に残骸が調査されてマ弾の威力が確認されている。

2006/10/21
22:11
重箱の隅を剥がす話

二次元支部のPumpkin ScissorsとBLACK LAGOONの軍オタ的重箱の隅をめくる話第三弾、今回は重箱の隅を剥がす勢いPumpkin Scissorsの元ネタ等の細か~い点を突いて行きます。

ドアノッカーのモデルが恐らくドイツ軍のカンプピストルだろうと言う話は前にしたが、陸情3課が持っていたライKar98K.jpgフルのモデルはドイツ軍が大戦中に採用していたKar98k、1話で夜盗の持っていたのが西部劇でもお馴染みのウインチェスターM94、ヴォルマルフの持っていたのがモーゼル・ミリタリー

Kar98kは第一次大戦で使われたGew98の銃身を扱いやすくするために短くしたもので、話は前後するが元のモデルのGew98が他国で模倣されるほど極めて優れた性能だったから発展型のKar98kもよかった。現在でも狩猟用などで使用されるほどの性能だがそのせいでドイツ軍はライフルの自動化に乗り遅れた事実もあったりする・・・

ウインチェスターM94はレバーアクション式ライフルで、ハンドガードを兼ねたレバーで排莢と給弾を行なうメカニズムでアメリカで生まれたのだが結果的には軍用としては採用されず結果的には同時期に欧州で生まれたレバーアクション式に飲み込まれる形になった。

モーゼル・ミリタリーはオートマチック拳銃の創成期に作られたもので、マガジンがグリップではなくトリガーの前につけられているからグリップが独特の形状していてその形からブルームハンドル(箒の柄)と呼ばれた。コスト高が理由で軍には採用されなかったけど輸出には成功してさまざまな国の軍隊で採用されて特に中国はライセンス生産もしていた。中国製のモーゼル・ミリタリーは日本軍との戦闘でも使われてここで鹵獲されたものが日本軍兵士にほ使われた。

ちなみにマーキュリー号が首から提げてる伝令書を入れる入れ物はドイツ軍のガスマスクケースだったりする

2006/10/17
18:37
新企画の発表と準備

前の「プラモのすゝめ」が計画倒れになってしまったのを踏まえてもっと現実的なものを、と言うことで管理人が作ったプラモとその実機の写真で紹介しようという新企画「プラモのすゝめ改」を実施するにあたりその準備と予告を兼ねて登場人物を紹介します。

P1000029.JPG

左から

中島飛曹長172.8cm

川崎中尉172.8cm

川西少佐158.4cm

立川特務少尉163.2cm

 です。名前の元ネタは置いといて右が彼らの身長、もちろん実物は48分の1なので測りなおしたもなのだが実は航空隊(陸海どっちかは忘れた)のパイロットの身長制限は170cmまでなので中島飛曹長と川崎中尉はデカ過ぎるのだ。たぶん着膨れのせいだろう・・・・

なのでコレからは彼らを大きさの目安として登場させるのでヨロシクお願いする

2006/10/14
14:56
R~P~G~の話(※ロールプレイングゲームにあらず

二次元支部のPumpkin ScissorsとBLACK LAGOONの軍オタ的重箱の隅をめくる話第二弾、こっちはBLACK LAGOONに出てきたRPGもとい、無反動砲の話メインです。

無反動砲、読んで字のごとく反動の無い砲のことだけど実際はしっかり反動はある。ただ、同じ大きさの砲弾を発射する火砲よりも相~当反動を軽減できて消費する火薬の量は増えるけど軽量化できから歩兵用の対戦車兵器として広く使われていてその代表がソ連のRPGシリーズだった。これらの対戦車無反動砲の弾頭には成形炸薬が使われ、成形炸薬は初速に関係なく距離が同じなら一定の破壊力を持つ特性がある、ただチェーンカーテンや爆発反応装甲など、戦車本体の装甲の前にモノがある場合簡単に防御されるという欠点があってそれは雪や砂嵐などでも同じ事が起こる

ちなみに大戦中に使われた各国の対戦車無反動砲はドイツのパンツァーファウスト、パンツァーシュレック、米国のバズーカ砲があり、英国にはピアッツがあった。

1154101485536.jpgはっきり言ってピアッツは成形炸薬の発射方法がバネ式と言う火器と言えるのかすら怪しい兵器兵器で、やっぱり使いにくかったのか後に米軍のバズーカに置き換えられている(装填が危険なのと発射方法ゆえに初速が遅いので距離が開くと高仰角になるのが原因だろうか・・・)

独軍のパンツァーファウストは世界でも珍しい使い捨ての歩兵よう対戦車無反動砲で簡用照準器と発射装置が成形炸薬の取り付けられたパイプに取り付けられていて、そのため肩当などのある米軍のバズーカに比べると安定性は良くなかったが使い捨てのシンプル構造だから軽量ではあった。このパンツァーファウストの登場で歩兵でも戦車に対抗できる攻撃力を備えたため連合軍は戦車に随伴兵を備えなければいけなくなり、これに目を付けたソ連がこれを元にしたRPG2、そしてRPG7が作られた。

移動中の敵車への命中率が低い、照準装置の精度が低い、一発発射すると位置が露見するなどとはっきり言って完璧とは言えない出来ではあるが近距離からの成形炸薬の一撃は侮れず、防御重視と言われるメルガバ戦車を行動不能にしたこともあるしなにより構造が簡単なんでテロリストやゲリラに愛用される武器でもあったりする。