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2006/10/14 14:56 |
R~P~G~の話(※ロールプレイングゲームにあらず |
二次元支部のPumpkin ScissorsとBLACK LAGOONの軍オタ的重箱の隅をめくる話第二弾、こっちはBLACK LAGOONに出てきたRPGもとい、無反動砲の話メインです。
無反動砲、読んで字のごとく反動の無い砲のことだけど実際はしっかり反動はある。ただ、同じ大きさの砲弾を発射する火砲よりも相~当反動を軽減できて消費する火薬の量は増えるけど軽量化できから歩兵用の対戦車兵器として広く使われていてその代表がソ連のRPGシリーズだった。これらの対戦車無反動砲の弾頭には成形炸薬が使われ、成形炸薬は初速に関係なく距離が同じなら一定の破壊力を持つ特性がある、ただチェーンカーテンや爆発反応装甲など、戦車本体の装甲の前にモノがある場合簡単に防御されるという欠点があってそれは雪や砂嵐などでも同じ事が起こる
ちなみに大戦中に使われた各国の対戦車無反動砲はドイツのパンツァーファウスト、パンツァーシュレック、米国のバズーカ砲があり、英国にはピアッツがあった。
はっきり言ってピアッツは成形炸薬の発射方法がバネ式と言う火器と言えるのかすら怪しい兵器兵器で、やっぱり使いにくかったのか後に米軍のバズーカに置き換えられている(装填が危険なのと発射方法ゆえに初速が遅いので距離が開くと高仰角になるのが原因だろうか・・・)
独軍のパンツァーファウストは世界でも珍しい使い捨ての歩兵よう対戦車無反動砲で簡用照準器と発射装置が成形炸薬の取り付けられたパイプに取り付けられていて、そのため肩当などのある米軍のバズーカに比べると安定性は良くなかったが使い捨てのシンプル構造だから軽量ではあった。このパンツァーファウストの登場で歩兵でも戦車に対抗できる攻撃力を備えたため連合軍は戦車に随伴兵を備えなければいけなくなり、これに目を付けたソ連がこれを元にしたRPG2、そしてRPG7が作られた。
移動中の敵車への命中率が低い、照準装置の精度が低い、一発発射すると位置が露見するなどとはっきり言って完璧とは言えない出来ではあるが近距離からの成形炸薬の一撃は侮れず、防御重視と言われるメルガバ戦車を行動不能にしたこともあるしなにより構造が簡単なんでテロリストやゲリラに愛用される武器でもあったりする。
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