2025/06/20 08:18 |
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2007/01/20 23:49 |
プラモのすゝめ改~三式戦闘機一型丁~ |
第十目プラモのすゝめ改は日本陸軍航空隊の三式戦闘機一型丁(ハセガワ)
飛燕には飛行第244戦隊の赤の尾翼と必勝の文字の組み合わせがやっぱり似合うな、ちなみに左右の落下増槽にそれぞれ「必」「勝」の字が書いてあったものの左右どっちかわからなくてとりあえず戦中だったし「勝必」にした。
ここからは実機の話よん
飛燕と言えば日本最後の液冷戦闘機、ちなみに愛称の飛燕は末期に付けられて搭乗員(陸軍式に言えば空中勤務者)たちにはロクイチとかって呼ばれてた。連合軍にはBf109のコピーだと思われてたけど実際は加速と縦方向の空戦いいBf109に対して三式戦は運動性も速度も良くする中戦思考だから性格は結構違う、ラジエーターはP-51と同じ胴体の真ん中に付けられててこれは空力特性がいいから、機体強度も高くて急降下制限速度は850キロ以上で三式戦はどんな空戦軌道でもリベットが飛ばない(一式戦とかは飛ぶのか?)とも言われたんだって。ただ日本の工業力が低かったのもそうだけどDB601自体がさすがはドイツ製、ほかの液冷発動機より結構複雑で南方だと諸事情で自然消滅に近い形で消滅、本土だと補給の心配はないけど部品の出来が悪かったりするからこれまたいろいろ問題があったわけでそんな中でも第244戦隊が活躍した話はほかのいろんなところで見られるから置いといてまたこれとは別問題で火力不足の問題も出てきててドイツからマウザー砲を輸入したり自家製の20ミリ機関砲を積んだりしてなんとかしたけど今度は武装強化による重量増加で性能が低下、同じ頃に登場したBf109G型が13ミリ×2、20ミリ×2、37ミリ×1で600キロ以上出るんなら設計はこっちが新しいんだしそりゃあれだ、発動機のせいだ。そんなわけで今度は発動機をパワーアップしたハ140にしたらパワーはあるけどただでさえよろしくなかった稼働率がますます低下、おまけに整備性も悪くなってて結局ハ140を積んだ三式戦二型改は100機余りの生産に終わって三式戦の開発も終了、こんな「あそこを良くすればここが悪くなる」って具合の最後だった。ただし発動機は生産自体が難しくてあんまり進まなかったのはいいとして機体のほうはほかの空冷戦闘機とかと作るのは変らないし戦況も戦況だから陸軍がケツを叩きまくったのかは知らないけど200機以上作ってしまった。もう「どーするよコレ」って話だ。それで発動機を換装した話はまたいつかの機会に・・・・
2007/01/11 02:32 |
プラモのすゝめ改 番外編やってもうた・・・ノ巻 |
とりあえず大体の塗装が完了、塗装は有名な関東ローム層の土色ではなく夜戦を意識した黒色に、藍色をベースに濃緑色とつや消し黒を混ぜて味のある色にしようとした結果いい意味で微妙な色合いになった。それで後座はやっぱりよくわかんなかったから固定に・・・・・と思ったら後座のキャノピーがない
キャノピーよく無くすもんで「またなくなったのか」とか考えながら
10分ぐらい探してようやく自分の後ろの布団に堕ちてるのを発見して拾い上げると
(;゚ Д゚)えっ?
Nooooooooooooooooooooooooooooo!!!!!!!!!!!
どうやらケツに敷いてパックリ逝ったようです。しかもその直前に筆洗い用溶剤ビンをひっくり返してテンション急降下、気がついた時には極光と飛燕のキャノピーと風防のマスキングを終えていました。(マジで)
いや、もうキャノピーやったのもう3回目(あと1回未遂があった)でどうも呪われてるというか縁がないというか・・・・
2007/01/03 03:04 |
気合の入り方が違う |
http://www.youtube.com/watch?v=mmDZiOKMopo
映画「加藤隼戦闘隊」の予告編
昭和19年公開で時代が時代と言えばそうだけど「実物大セットだワ~イ」なんてレベルじゃなくて陸軍全面協力、なにせ一式戦も九七式重爆も本物だし操縦主(陸軍では空中勤務者、海軍は搭乗員)も明野飛行学校の現役教官(兵士)、しかも敵機役もトップ○ンみたいにベタ塗り出来合い機体(80年代ならしょうがないか・・・)を出すんじゃなくて開戦時の一番油が乗ってた時期に鹵獲したP-40とかF2Aバッファローとかを米英風に塗装し直したのを出演、しかも戦法も一式戦が巴戦でぎゅんぎゅん回るのに対してP-40とかは一撃離脱でサッと通り過ぎる。よーするにP-40とF2Aに白人が乗ってないのとマジな殺し合いじゃない以外はほぼ本物、和製空軍大戦略(こっちは後だけど)みたいなもんだ。なにが言いたいかと言うと日本の映画業界もこういうのを見てもうちっとガンバってほしい、豪華俳優を出せばいいってもんじゃないだろう、それからいいかげん特攻モノからは離れられないのか?あれはあれで悲劇だが末期の本土防空戦なんか基地で朝食を食べる隊員の数が日に日に減って明日の業務連絡を聞くことさえ現実感が無いなんて話でも十分行けると思うけどなー
このブログ開設以来初めて良いこと言ったんじゃないか?
2006/12/31 03:36 |
プラモのすゝめ改~Hs129B-1/R-3~ |
第九目プラモのすゝめ改はドイツ空軍のHs129B-1/R-3(ハセガワ)
Hs129のキットにメタルの7.92ミリ機銃とレジン製の機銃カバーが付いたやつで、結構すいすい組みあがるけど双発のくせにやたらと小さいもんだから完成するとわりと驚く(だいたい大型の単発機と同じくらい)
あと操縦席も無茶苦茶狭い・・・
ここからは実機の話よん
ドイツ軍はいざ戦争が始まって有力な地上攻撃機がないことにハタと気が付いた。そこで小型の地上支援機をフォッケウルフ社とヘンツェル社に作らせたんだけど、フォッケウルフはFw189の改造型でお茶を濁したし値段の安いヘンツェルのHs129が採用された。ただ、エンジンが465馬力のアルグスAs410では非力すぎということで生産型は700馬力のグノームノーヌ14M(仏製)に換装したけど装甲とか抵抗を減らすために操縦席をコンパクト(照準機も計器みんな外にある)にしすぎたせいで視界は悪いし操縦は難しいし馬力が低いから速度なんてスーツカより遅かった上にエンジンは砂ぼこりでちょくちょく止まったけどほかに代わりの機体もなかったし武装も7.92ミリ×2、20ミリ×2に30ミリ砲も搭載できたから強力だったからアフリカとか東部戦線とかの空の脅威の少ないとこで戦車狩りに使われたけどこれってスーツカと同じじゃね?
2006/12/18 23:26 |
対戦車戦闘とは何ぞや?~後編~ |
中篇でほんの少し触れたカタログデータにない部分ってなんだって話をすると昔のソ連にT-34があって今まで無骨な鉄の箱みたいだった戦車の設計・デザインを一新させて、具体的に言うと砲は強力で幅の広い履帯で悪路の走破性がよくてディーゼルエンジンは燃費がいいから航続距離も長かった。それでドイツもこの戦車の登場にビックリして有名なパンター戦車を作ったのだが実はいろんな面でパンターの方が劣ってた。でもパンターの方がT-34をバタバタと倒すのだ。なぜか?乗員の練度もあるがT-34は乗員が4名で車長(砲撃とか進行方向とかの指示を出す人、船で言えば船長)が砲手を兼用してるから周りが見れないし見ようにもハッチがデカ過ぎて危ない上にハッチは前(つまり主砲のある方向)に開くから前が見えない。さらに砲弾の大部分が床下にあって取り出すのが一苦労で小さい砲用に設計されたのにバカデカい戦車砲を積んだもんだから中はキツキツで無線機もなかった。よ~するに周りが見えなくて無線機も無いもんだから弾を撃ちつくして(おまけに準備期間無しだからまともに動かせすらしなかった)中でドタバタやってるうちに弱いはずの戦車に各個撃破されたという話だ。
じゃあ対戦車砲(速射砲でも野砲でも加農砲でも可)VS戦車はどうか?以外かもしれないが有利なのは対戦車砲の方だ。ドアノッカーとか日本の速射砲のせいで威力不足感が植えつけられてしまっているがクルスト戦とか沖縄戦の嘉数の戦いみたいにある程度の条件がそろえば優秀なタンクキラーと化すのだ。有利な条件って言うのはパックフロントのことでパックフロントは点々と拠点陣地を作ってその中に入ってきた戦車に集中砲火を浴びせる戦法、基本的に戦車対対戦車砲の場合は待ち伏せできて背が低くて見つけにくい対戦車砲が有利で撃たれるまで気付かないし先に気付いても背が低いからピンポイント射撃が求められる難しい相手なのだよ。
あとソ連が対戦車用に使ったものとして地雷犬・・・・ではなく対戦車銃(ライフル)があってこれはドイツが戦車の装甲を貫通できなくて途中で捨てたのに対して「弱い部分を狙えば・・・」ということでソ連はしぶとく使い続けたモンでもしかしたらドイツみたいに成形炸薬とかが無かったとかが裏にあるかも。それで『戦車の弱点ってどこよ』って話をするとまずは履帯と起動輪、このどっちかをやられると戦車はじゃれた犬みたいにくるくる回ることになるからだ。次は操縦席の覗き窓とかガンサイト、覗き窓には一応防弾ガラスがはめてあるけど所詮はガラスだから対戦車銃の近距離射撃じゃぶち抜かれる(ティガーだと操縦席に予備の防弾ガラスがある、コレを見た操縦主はアンタンとした気分になるんじゃないか?)から覗き窓はペリスコープにしたりティガーだと可動式シャッターが付いたりしてる。ガンサイトはも装甲が薄かったりする理由からでタミヤの35分の1を作ったことのある人なら分かるだろうがティガーの砲塔にはヤギの目みたいな覗き窓つきのフタが付いてるけどあれはあそのこに防弾ガラスがはまってたけど対戦車銃で狙われまくったからはめたんだって、ちなみに履帯と起動輪の防御にはシェンシェルっていうスカートみたいに車体から付ける厚さ5ミリくらいの防弾版があって後でバズーカとかの成形炸薬にも効果があるって分かったから金網の簡易型もできた。あと戦車は基本的に正面よりも側面とか背面の装甲が薄いけど下と上の装甲はもっと薄い、これはほかに比べて砲撃される危険性がほとんどないからで現に下面を狙った対戦車地雷とか上面を狙った対戦車攻撃機とかガンシップにはめっぽう弱いししこれを狙った対戦車砲の戦闘もある。それは砲陣地の前に小高い丘を作って戦車がそれを乗り越えるとときは下面、降りる時には上面装甲がさらされるという計算だ。
完