2025/06/20 00:18 |
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2007/05/01 03:52 |
銃器、之すなわち科学の塊なり |
ちなみに初めに言っておくけど自分は別にアンチパン○キンシザーズではない、さまざまなマンガ、アニメ、ゲームにおいて平等にツッコミを入れるある種正直体質なのだと思っていただきたい、あと逃げ口実臭いのだがジブン、専門家ではないのでそのへんのことはまあよろしくおねがいします
それでまず一般的に・・・と言うか常識的に火器により発射された物体は成形炸薬などの特殊な例を除き距離が近いほど威力が高い、これはもちろん発射された物体が地球の重力や空気抵抗、その他モロモロの要素で運動エネルギーが削り取られるからでありものすご~く端的にいれば物体を密着させた状態で発射すればエネルギーロスをかなり抑えられる。が、しかし実はこれはあくまでエネルギーロスが少ないと言うことで破壊力とは直結しないのだ。自分でも何を言っているのか分からなくなってきそうなのでいったんまとめると、つまりは「ここで言う破壊力とは具体的に何を指すのか?」と言う問題である。で、多分大方の人が考えるが貫通力と殺傷力だろう、それでここでなにが言いたいのかと言うとこの二つはお互いに相反する存在で双方の両立は特殊な弾頭以外では基本的に不可能ということである。例えば相手が分厚い装甲板だとするとまず銃口(砲口)を密着させた射撃は貫通できなかったことを考えると極めて危険であり、実戦では50メートあれば零距離といっても差し支えないほどの距離と考えられている。実は伍長が行なっているセンチ単位の射撃は危険極まりないどころか貫通力を落とすことも考えられる。危険性は稼動中の戦車に近寄ること自体が危険極まりないのは言うまでも無いが発射した弾丸で燃料や砲弾を誘爆させる上に防御銃座と随伴歩兵にとっては存在を暴露させながら近づくのは標的以外の何者でもない上に単発式の大型拳銃では命中精度と連射の効くボルトアクション式ライフルでは分が悪すぎることに加えてマンガでは目標が逃げないから当たらないと語られるが機関銃と狙って撃つことが基本のライフルではそんなことは無意味ではないのだろうか?さて、もう一つの貫通力の問題だがこのことは映画ミニパトの第1話「吼えろリボルバーカノン」にも描かれているのだが発射された弾丸はライフリング、言い換えれば旋条によりコマの原理で弾丸の軌道を安定させるのだが銃口から発砲された瞬間から軌道が安定するまではわずかながらの時差があり、その間弾丸は後藤隊長が言ったように味噌擂り運動をし、それが終わらないうちに弾着するとそこで運動エネルギーを一気に使い果たしてその破壊力は貫通した場合よりも大きくなるのだが、これは言い換えれば至近距離から発砲すると弾着時にエネルギーを使い果たして貫通性が落ちると言う事でもある。こういう場合は距離に関係なく一定の破壊力が保障できる成形炸薬弾が有効なのだが弾着時に高熱のガスが出るためやはりこれも近くにいるのが危険であり、そもそも戦場では命中精度の劣る拳銃のはよほどの近距離かつ扱いなれた者でないと役に立たないため使用条件は限られるからそれならばいっそのこと命中性を捨てライフリングのない滑腔銃にするのが正解とも言える。と、ここまで悪口を言ってきて何なのだが実はこの先込式単発拳銃と言うのは大口径弾を撃ち出すにはもっとも適した形状で、まあこれはドイツ軍のカンプピストルが元になっているのだがオートマチックの場合弾丸の大きさに合わせてグリップ部分が太くなって持ちにくくなりリボルバーの場合回転弾槽部分と銃身部分にはわずかながら隙間が出来てしまうため爆風が漏れて貫通力が落ちる上にそれをカバーするために弾丸を長くしなければならなくというカラクリだ。
そして最終的に何が言いたいかというと「ここまで近づけるなら火炎瓶とか投げ込んだほうが早くね?」ということであり銃器、火砲の破壊力は高度な科学と物理学の上に成り立っていると言うことだ。自分ではよく分からないが
2007/03/14 02:17 |
ショットガンの話~ |
形はいろいろあるけどそもそもショットガンは散弾を発射するのに適した銃で、一番の特徴は銃身に彫られた溝、つまりライフリングが普通無いこと、日本語にすれば普通のライフリングのある銃が旋条銃、ショットガンは滑腔銃となのかな。まあそれはどうでもいいんだけど本来ショットガンの使用目的は鳥や鹿を撃つ狩猟用、重いし射程も短いしで対人、特に戦場での使用はあまり有効とは考えられていなかった、と言うかそんなことを考える人はいなかった。しかし20世紀最初の悪夢第一次大戦になると戦争の様子が一遍して複雑な塹壕と凶悪無比な機関銃のおかげで攻撃側の突破力より守り手の防御力の方が高くなって騎兵隊にしろ歩兵にしろ両方とも(被害がすごすぎて)手が出せなくなって膠着状態になることになった。とまあここまで書いてなんなんだが実は機関銃も塹壕もWWⅠでパッと出てきたわけではなく機関銃は日露戦争でも猛威を振るってたし塹壕なんかは南北戦争でも出現していた、つまりこのWWⅠでは規模が違いすぎたってこと。それでまあその塹壕と機関銃のおかげで陸の王者戦車が誕生したワケなんだけど戦車が現れるまでが大変、なんにせ複雑な塹壕のせいで砲撃はほとんど効果がないし当時の飛行機の爆撃性能なんかちっこい爆弾を手で投げて相手をびびらせる程度、飛行船なんてのは遅いし無駄に大きいから的にされるだけで後は敵の塹壕下までトンネルを掘って爆破するとか毒ガスで銃座を黙らせてる間に突入するとかだった。
それでなんとか敵の塹壕内に辿りつくんだけどここからが大問題、なにせ当時の歩兵の主力装備はライフルで三八式とかGew98みたいに銃身がとんでもなく長かった。じつはこれも塹壕戦だと必然的に相手との距離が離れていたけど第二次大戦になると機動戦の時代になって距離が縮まるから銃身も縮まったんだろう。それで長距離ならいざ知らず、狭いし敵との距離がものすごく近い塹壕内だと長さがアダになって取り扱いにくい上にボルトアクションライフルはリロードに時間がかかる一発必中の武器だから塹壕内みたいな狭い場所じゃ全然使い物にならなくて結局は銃剣とかスコップ使った白兵戦になって、じゃあ小さくて発射速度の早いハンドガンならどうかと言うと今度は小さすぎて命中率が悪いし殺傷性も低くて意外と使えなかったんだそうだ。それで投入されたのがサブマシンガンつまり短機関銃でドイツ語で言えばマシンピストーレ、殺傷性は拳銃かそれより劣る程度で射程も短いけど一気に何十発も連射できるし軽くて小さいから小回りも効くしで塹壕(内)戦ではうってつけの武器だった。で、今回の本題ショットガンもおんなじような理由で使われた。反動がすごいから連射はできないけど1発で大量の散弾をばら撒けるから近距離だとかなり有効、短機関銃が連射性を生かした線で攻撃するとしてショットガンは散弾を使った面、つまり2Dで攻撃する武器だった。それで第二次大戦だと日本兵のバンザイアタック対策、ベトナム戦争は濃いジャングでの近距離戦で使われた。ところがこの辺のショットガンはいずれもポンプアクション、つまり銃身下のもち手部分を“ジャキッ!”と動かして装填するモデルでしかもチューブマガジンを使っていたから装填にえらく時間がかかった。そこでフランスのフランキスパスがスパス12を作って作動はセミオートと手動が選べて口径もデカイかなり強力なショットガンだった。ただ、作動の切替機構が複雑なのと装填するには裏返さないといけないのが祟って軍用としてはほとんど採用されてない、それで改良型のスパス15を作ったんだがなぜか外見はM16みたいになってる、機関部なんかは前のスパス12とあまり変らないみたいなんだけど装填がマガジン式に改められてるのが特徴でポンプアクションもできる、これはジャムの時に使うというのもあるが実際は特殊部隊向けの装備だろう。たとえば建物に突入するときにスラッグ弾を使って次にゴム弾を使いたいとする、その場合最初にスラッグ弾を、後にゴム弾を装填すればいいんだがセミオートで撃つと弾によって弾薬量が違って発生するガス量も違うからジャムる場合もあるわけで、そう言う場合はポンプアクションをするというわけだ。あとマイナーなのでロシアのイズマッシュ製サイガ12なんてのもあってこっちはAKシリーズそっくり、どうもAK47をベースにしてて同じマガジンを使えて耐久性と信頼性も高くてSVDのスコープが使えて低下価格とかいたでり尽くせり、ついでに重量はスパスより軽かったりする。ちなみにオリジナルだとほとんどの国で違法的に銃身が短いから輸出用は銃身が長いそうだ。
2007/02/07 17:32 |
ゼロ距離射撃なんか嘘じゃ! |
友人が購入したんだけどPCの容量が足らなくて売ってもらったBF1942のMOD「FH」を最近結構やってるんだけどあれはほんとにリアルだね、ティガークラスになると並みの戦車じゃどうにもならなくて予備履帯とか丸太をくくり付けた(でも貫通される)米戦車兵の気持ちがあらためてわかったしこっちが38式戦車(チェコのね)に乗ってるときにKV1が現れてとりあえず4~5発撃ったけどぜんぜんきかなくて最後の手段『ゼロ距離射撃』を仕掛けたところ全弾(たぶん30発前後)打ち込んでやって抜けたのが3発のみ、しょうがないから降りて工作用爆薬で爆殺、最初からこうしろということか?
あと対戦車銃も場合によっては結構つかえる。特に市街地戦だと遮蔽物が多いし地形に起伏があったりするから死角からズドンとやりやすいし建物の上から上面装甲も狙えたりする。Ⅳ号戦車はもちろん意外とパンターも側面とか転輪部分を狙えば抜けたりする、それで一番喰い易いのがエレファント、防御銃座がないし旋回砲塔もないからこっちが攻撃されることも少ないし周りの装甲は厚いけど上面はかろうじて抜けるから建物の上とか起伏を活かせばダメージを与えられる。それで一番喰いにくいのがティガー、装甲が厚いうえに防御銃座に旋回砲塔もあるからこっちがやられることも多くて見かけたら即行隠れるようにしてる
まとめ やっぱり対戦車銃はこそこそしながら使うもんだね、あと最大の敵は歩兵
2007/01/24 19:00 |
今さら・・・・・ |
え~、まことに今さらな話ですが・・・・・
もし2000年に自A隊で何らかの兵器火器で採用したらどうなってたんだって話。
だがまあ普通の日本人なら零戦の刷り込み効果でまちがいなく零式と言うだろう、ただ、ここで確認しなくてはならないのは旧軍と自衛隊の表記の違い、旧軍が九九式、二式のように漢数字を使ってるのに対して自衛隊は74式、90式のようにアラビア数字で表記していてこれに則って表すと0式もしくは00式となる。これじゃまる式、ペケペケ式にしか見えないからなんだかな~と言うわけで旧陸軍風に100式と言うのが正しいのかもしれない、ただしこれにも問題がないわけでもない、なにせ100年なんて早いようで短いもんで2000年に戦車を採用して2100年にも採用すれば同じ名前の戦車が出来てしまう、ついでに言うと2061年に戦車を採用すればまた61式戦車が生まれてしまうわけでさすがに100年前の兵器が実戦で使われることはないだろうが見ている側にとっては実にややこしい、がしかし軍艦ではよくある話なわけでたとえば有名所では戦艦大和の前に葛城型巡洋艦(初代)に大和があって武蔵に至っては三代も使いまわされてるから案外やるかもしれないなこれ
で、結局なんの話がしたかったかと言うと自衛隊さん、2000年に採用してたらなんて呼んだの?
2007/01/21 23:11 |
試作機ってなにさ? |
今まで散々岡部ださく氏の「世界の駄っ作機」の劣化コピーテイストの試作機の魔窟シリーズをお送りしてきたわけなのだがそもそも試作機ってなにさ?ってな話をしようというわけだ。(これも世界の駄っ作機にあったなたしか)
たとえば、F-16でも零戦でも90式戦車でもドライヤーでもいいんだけど今も昔も艦艇以外はなんか新しいものを作る時は大抵試作型、プロトタイプを作る。戦闘機とかの場合まずコンセプトを決めてから設計をしてからだいたいは試作機を作ってその設計が正しかったか試すんだけど今なんかコンピュータなんて文明の利器があるから試作機と生産型じゃほとんど形が一緒なわけだ。でも少なくとも30年ぐらい前はコンピュータも発達してなかったしその30年前は風洞試験が頼りだったからいくら設計が完璧に出来たと思っても飛ばしてみたら安定性が悪いとかフラッターが起きるとかつまりやってみなくちゃわからない問題が出てきてそれを解消するために設計を変更して新しい試作機を作ったりを繰り返して出来た原型機を元に量産、つまりその前の改修を繰り返したのは試作原型機となるわけだ。
ちなみに実験機はまた違って試作機が量産型を作ることで目的を果すのに大して実験機は例えば速く飛ぶとか新しい主翼の気流を調べるとかデータを採取するのが目的で性能が低すぎたり整備性が極端に悪かったりするから実戦ではまず使わない、というか使えない
ただし試作機を作らない場合もある。例としてはブラックバーンボウタがあってこれは設計段階で発注されてその設計のまま生産されてこれなら試作機を作る時間と資金と労力を節約できて一件良さそうに見えるけど大きな落とし穴がある・・・・・、ボウタもそうだったんだけど致命的な欠陥とかが見つかると試作機の場合は2号機3号機(ドイツ風に言えばV2、V3)を作れば済む話なんだが試作機無しで作ってて見つかったってことはその欠陥がある機体が今現在使われてて生産ラインに乗って次から次へと量産されてるってことでその機体全部を回収、そして改修しなくちゃならなくなる時間も手間も労力も掛かる事態になる。そんなわけでほとんどは試作機が作られるわけだ。
あとよくアニメなんかだと試作機とか実験機を実戦でつかったりするが試作機に関していえばよくあることで有名どころは零戦とティガー戦車、普通は実地や実戦試験の名目で投入されるんだけどアニメ等である試験落ちした機体(理由はだいたい「性能はいいけど諸事情でボツを」)実戦で使うってのは海外に輸出してたハインケルのHe112とか月光みたいに特殊な理由以外ではまずない、そもそも試験でポシャったってことは性能だったり生産性だったりに量産機としては許しがたい欠点があるってことでそもそも採用されてないってことは生産もされてないから予備の部品がない、それに部隊運用するには有る程度まとまった数も必要だ。まとまった数があれば「1機が損傷して予備の部品もない、でもほかにもっと酷い状態の機体があるからその部品を使う」とかができるけど試作機でそれをやると生産してないわけだから共食い状態でどんどん数が減ってゆくってことだ。(それ以外にも理由はいろいろある)
今日はこの辺で、またいつか続きを書くかも