忍者ブログ

ミリタリーな戯言と独り言

軍事系戯言の坩堝
RECENT ENTRY RECENT COMMENT
[03/05 チョッパー]
[03/02 ichi]
[03/01 チョッパー]
[03/01 ichi]
[03/01 チョッパー]

2024/04/26
21:18
[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2007/03/14
02:17
ショットガンの話~

実はブログができた直後くらいに同じような話題をしたんだがまあそれは置いといて、今回は現代戦で歩兵が持つ代表的武器のひとつ、ショットガンのお話をしようかと

形はいろいろあるけどそもそもショットガンは散弾を発射するのに適した銃で、一番の特徴は銃身に彫られた溝、つまりライフリングが普通無いこと、日本語にすれば普通のライフリングのある銃が旋条銃、ショットガンは滑腔銃となのかな。まあそれはどうでもいいんだけど本来ショットガンの使用目的は鳥や鹿を撃つ狩猟用、重いし射程も短いしで対人、特に戦場での使用はあまり有効とは考えられていなかった、と言うかそんなことを考える人はいなかった。しかし20世紀最初の悪夢第一次大戦になると戦争の様子が一遍して複雑な塹壕と凶悪無比な機関銃のおかげで攻撃側の突破力より守り手の防御力の方が高くなって騎兵隊にしろ歩兵にしろ両方とも(被害がすごすぎて)手が出せなくなって膠着状態になることになった。とまあここまで書いてなんなんだが実は機関銃も塹壕もWWⅠでパッと出てきたわけではなく機関銃は日露戦争でも猛威を振るってたし塹壕なんかは南北戦争でも出現していた、つまりこのWWⅠでは規模が違いすぎたってこと。それでまあその塹壕と機関銃のおかげで陸の王者戦車が誕生したワケなんだけど戦車が現れるまでが大変、なんにせ複雑な塹壕のせいで砲撃はほとんど効果がないし当時の飛行機の爆撃性能なんかちっこい爆弾を手で投げて相手をびびらせる程度、飛行船なんてのは遅いし無駄に大きいから的にされるだけで後は敵の塹壕下までトンネルを掘って爆破するとか毒ガスで銃座を黙らせてる間に突入するとかだった。

それでなんとか敵の塹壕内に辿りつくんだけどここからが大問題、なにせ当時の歩兵の主力装備はライフルで三八式とかGew98みたいに銃身がとんでもなく長かった。じつはこれも塹壕戦だと必然的に相手との距離が離れていたけど第二次大戦になると機動戦の時代になって距離が縮まるから銃身も縮まったんだろう。それで長距離ならいざ知らず、狭いし敵との距離がものすごく近い塹壕内だと長さがアダになって取り扱いにくい上にボルトアクションライフルはリロードに時間がかかる一発必中の武器だから塹壕内みたいな狭い場所じゃ全然使い物にならなくて結局は銃剣とかスコップ使った白兵戦になって、じゃあ小さくて発射速度の早いハンドガンならどうかと言うと今度は小さすぎて命中率が悪いし殺傷性も低くて意外と使えなかったんだそうだ。それで投入されたのがサブマシンガンつまり短機関銃でドイツ語で言えばマシンピストーレ、殺傷性は拳銃かそれより劣る程度で射程も短いけど一気に何十発も連射できるし軽くて小さいから小回りも効くしで塹壕(内)戦ではうってつけの武器だった。で、今回の本題ショットガンもおんなじような理由で使われた。反動がすごいから連射はできないけど1発で大量の散弾をばら撒けるから近距離だとかなり有効、短機関銃が連射性を生かした線で攻撃するとしてショットガンは散弾を使った面、つまり2Dで攻撃する武器だった。それで第二次大戦だと日本兵のバンザイアタック対策、ベトナム戦争は濃いジャングでの近距離戦で使われた。ところがこの辺のショットガンはいずれもポンプアクション、つまり銃身下のもち手部分を“ジャキッ!”と動かして装填するモデルでしかもチューブマガジンを使っていたから装填にえらく時間がかかった。そこでフランスのフランキスパスがスパス12を作って作動はセミオートと手動が選べて口径もデカイかなり強力なショットガンだった。ただ、作動の切替機構が複雑なのと装填するには裏返さないといけないのが祟って軍用としてはほとんど採用されてない、それで改良型のスパス15を作ったんだがなぜか外見はM16みたいになってる、機関部なんかは前のスパス12とあまり変らないみたいなんだけど装填がマガジン式に改められてるのが特徴でポンプアクションもできる、これはジャムの時に使うというのもあるが実際は特殊部隊向けの装備だろう。たとえば建物に突入するときにスラッグ弾を使って次にゴム弾を使いたいとする、その場合最初にスラッグ弾を、後にゴム弾を装填すればいいんだがセミオートで撃つと弾によって弾薬量が違って発生するガス量も違うからジャムる場合もあるわけで、そう言う場合はポンプアクションをするというわけだ。あとマイナーなのでロシアのイズマッシュ製サイガ12なんてのもあってこっちはAKシリーズそっくり、どうもAK47をベースにしてて同じマガジンを使えて耐久性と信頼性も高くてSVDのスコープが使えて低下価格とかいたでり尽くせり、ついでに重量はスパスより軽かったりする。ちなみにオリジナルだとほとんどの国で違法的に銃身が短いから輸出用は銃身が長いそうだ。
PR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
URL
FONT COLOR
PASS

ショットガンは
2007年03月22日木

練習すればセミオートライフル並みに連射できるのが快感です。
エアガンでも、へたなライフルより使えます。

無題
2007年03月23日金

ある意味最凶の武器なんですかいまだになぜデーウーのショットガンがフルオート射撃できるのかが分かりません(笑)

塹壕戦
2007年09月03日月

一次大戦でドイツが使ったルガーP08、大正時代の製品とは驚きますね

無題
2007年09月04日火

でもガバメントはその2年後に採用されてるんですよね~(笑)そうかんがえると恐ろしいッス

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら