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ミリタリーな戯言と独り言

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2006/12/31
04:28
試作機の魔窟№.006 フォッケウルフFw187ファルケ

こりゃ、採用されなくてよかったわ

a398df79.jpg

1930年代と言えばいろんな国で双発長距離戦闘機をモノにしようと頑張って結局モノにならなくていろんな駄作が生まれた(楽しい)時代で、今回紹介するFw187もそんな機体のひとつ

Fw187はタンク博士がDB600を搭載するとを前提で提案して補佐のR・ブラザーが設計した機体で、航空省をタンク博士が説得して製造させてもらうことになったんだが「DB600(1000馬力)は数が少ないからJumo210(700馬力)を使ってね」と言われてしまって「じゃあ」ということで思いっきり機体を洗礼して計器もエンジンナセルの部分に取り付けたりして胴体も細くした結果最高速度は予想値を上回って同時開発されてたBf110より速いし武装も7.92ミリ×4、20ミリ×2で強力だった。でもそれだけ、Fw187は速度を速くするために機体を絞りすぎて余裕が無くなって(Fw187の搭載量は爆弾だけではなく燃料とかもひっくるめて1300キロ、ちなみにBf110は自重と同じくらいつめる)武装の強化どころかエンジンのパワーアップすらできなくなってしまったのだ。ちなみに同じような話が東、日本から見れば北のお国ソ連でもあって高速高々度戦闘機のMig1と3は1200馬力の発動機で648キロを叩き出したけど重心位置が悪くて錐揉みに入りやすくて安定性は悪いし操縦は難しいし武装は少ないしで速度と上昇力以外いいとこまったく無しだった。話を戻すとFw187は機体設計としてはいいけど余力が無さ過ぎて使えないということで不採用、生産前型がフォッケウルフの工場の防空隊に就いた以外は特になし。

ちなみにあるサイトで高速で武装が云々なFw187を採用しなかったのは航空省のミスであるって言ってたけど多少速度が速いくらいじゃバトルオブブリテンでBf110と大同小異の結末だったろうし(少し長くなるけど作者の妄想にもう少しお付き合いください)搭載量からして航続距離もけっこう怪しい、夜戦機として使おうにもレーダーを詰める余裕もなさそうだし・・・・とか言う前に単座だから航法もレーダー要員も付けられないからそもそも夜戦機化はムリだと思うそうなるとFw187が駆逐機としてはダメだからMe210を無理矢理就任させたら空中分解事故多発でドイツ空軍だと一番安上がりな双発戦闘機改造の夜戦機が欠番なんて事態に、こう考えるとBf110が一番妥当な決断だった。いや運命って恐ろしいね

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