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ミリタリーな戯言と独り言

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2007/02/23
03:37
試作機の魔窟№.014 ベルFLエアラボニータ

陸はダメ、海はもっとダメ
FL.jpg





航空機業界でベルといえばかのHU-1(イロコイ、ヒューイ)とかX-1、X-2を作ったベル・エアクラフトなのだが第二次大戦中はなにをしていたかというと一応戦闘機メーカーとして頑張っていたのだがそのほとんどの不出来で、まずXP‐77はエンジン振動を緩衝する装置が無いってな信じられない設計と予想した軽金属不足が起こらなかったおかげで不採用となり、P-59エアラコメットは米国初のジェット戦闘機だったけど性能はスカ、P-39エアラコブラはターブチャージャーが外されて性能がガタ落ちしたのに陸軍が生産を強行したせいで各方面から抗議されて劣等民族日本人対策用に極東に送ったところ低空でしか使えないエアラコブラは低空性能がもっとよかった零戦にカモ扱いされたし一番まともそうなP-63キングコブラは不出来なエアラコブラを設計し直したもので性能は大幅に上がったけど同じ時期に現れたP-47とかP-51に比べるといろんな面で劣ってた。まあエアラコブラとキングコブラはソ連で活躍してなんとか名誉挽回はできたそうなのだがソ連自体がそれを隠してたっていうから救いようが無い

それで本題のFLエアラボニータはエアラコブラと同時期に作られた海軍用艦載機、と言うか海軍版エアラコブラで本来艦載機には信頼性と耐久性の高い空冷機が使われるんだがどうも「後方レイアウトエンジンはいい」とかだまくらかして試作したらしいく、武装のレイアウトもエアラコブラと大差なかったんだがエアラコブラの見所のひとつである前輪式着陸装置は普通の尾輪式にされてる。たぶんあのままだとワイヤを掴んだときに尻餅ついて甲板を壊しそうだからだろう、あとキャノピーと主翼も違うそうなのだがキャピーが写真だと多少盛り上がってる以外はよくわからん
それで40年5月に初飛行したもののエンジン周りの問題で41年初めに海軍に納入されたものの安定性が悪いといか重量が増えたとかで不採用、ちなみにエアラコブラの配備も41年初めだからこのときの噂を聞いて通販でくだらないものを掴まされたみたいな気分でがっくしきてたのかもしてない、まあ短い説明だが資料がほとんど見つからないのでたしかたない

それでベル社が量産した固定翼機は性能的にはダメダメで、会社の存続が危機的状況に陥ってた時期に作ったHU-1がベトナム戦争と重なってミラクルヒットしたんだが良く考えるとよく航空機会社吸収時代に生き残れてたな・・・
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必殺、37mマグナム!
2007年02月26日月

お久しぶり。ベル社はどうやら低いところ飛ぶ機体が得意だったようですね。ぼくはP39が結構気に入ってるのですが・・・・

チャック
2007年02月26日月

チャックイェーガーも自伝で「P-38は低空の運動性が抜群で飛んでいて楽しい」と語っていますが運がないことに零戦の低空性能がもっと良くて大苦戦しているので相手が悪かったとしかいいようがないですね

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