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ミリタリーな戯言と独り言

軍事系戯言の坩堝
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2006/12/16
02:58
試作機の魔窟№.004

川崎試作高速戦闘機キー64

20a9f5ff.jpg

 

 

 

三兎を追うものは燃え上がる・・・

ある人は問う「一番手っ取り早くエンジンの馬力を上げるにはどうすればいい?」ある人は言う「だったら2つのエンジンを繋げて1つのエンジンにすればいい」、そんなわけで実際にやってみた代表例がHe119で空気抵抗を減らすのと胴体に発動機が入ってて延長軸でプロペラを回してるせいで機首をガラス張りのビニールハウスみたいにしてなんとか視界を確保しようとしたけど結局ダメだったみたいで試作止まりになった。

でだ、九五式戦とか作ってたころの川崎でも同じような串刺型発動機を作ろうとしたけど使う発動機(ちなみに液冷、空冷だと奥が冷えにくくなる)の構造的から“不可”だったからあきらめてたらドイツからDB601のライセンス獲得の話が出てきてたからこれの国産型(ハ40)で念願の串刺型発動機を作ろうって話になった。ただ串刺型発動機の最大の問題は全長が長すぎて前方視界不良になることで、普通にやれば飛燕の機首×2なんて恐ろしくて想像できないことになる。ここでキー64の設計をした土井技師がまた頭のいい人で(土井技師の頭がいい話はキー88あたりでまたするかも)発動機を機首と操縦席の後ろに積んでこれを延長軸で繋いだのだ。こうすれば視界を確保できるし狙ったかどうかは知らないけど重量のバランスも均等になってい一石二鳥というわけだ。こうして生まれたのが日本最初で最後の2000馬力級発動機ハ201、こうして日本は形はどうあれ念願の大馬力発動機を手に入れたのだが2000馬力級を手に入れたのがよっぽどうれしかったのか力みかえったのかさらにすごいものを付けた。しかも2個、表面冷却器と二重反転プロペラだ。二重反転プロペラはともかく表面冷却器は多くの人が「なんじゃそりゃ?」と首を傾げつつ腕まで組むと思うので説明すると今までの角ばって邪魔な箱型ラジエーターじゃなくて主翼自体をラジエーターにして空気抵抗を少なくしようということだ。たぶん日本が輸入にたHe100に付いてたのを参考にしたんだろう。こうしてキー64は串刺型発動機プラス二重反転プロペラプラス表面冷却器といういままで成功した前例のないものの見本市みたいな機体になって作ってるうちに一つ目の問題が発覚した。当時の日本には二重反転プロペラに対応した可変ピッチがなかったのだ。最初は輸入しようとしたけど間に合わなくて仕方なく試験飛行の時は前が固定、後がハミルトンっていうありえねー組み合わせに、当然前が固定だからピッチなんか合わなくて一歩間違えればペラ同士が衝突して空中で砕け散るなんてことになるんだからパイロットは相当恐かっただろうな。で2個目、ラジエーターの面積が狭くなったから当然冷却水に掛かる圧力とか熱量とかが増えて飛行中にエンジンが発火、炎上した。幸い大事にはならなかったけどハ201の元になったハ40の性能向上型のハ140(ややこしいな)の改修とかで忘れられてそのまま終戦まで放置プレイされたとさ。最後にまとめると発想は良かったけど埋め込みすぎて飛ばしてみたらボロが出たって感じか?

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